文献詳細
原著
伝染性単核球症に続発した血球貪食症候群の1症例
著者: 森正1 八田千広2 森裕司3 寺田友紀2 阪上雅史2
所属機関: 1宝塚市立病院耳鼻咽喉科 2兵庫医科大学耳鼻咽喉科学教室 3鐘紡記念病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.380 - P.383
文献概要
伝染性単核球症は,思春期以降にEBウイルスに初感染することにより生じる全身症状を伴った感染症で,耳鼻咽喉科医にとって日常診療においてしばしば遭遇する疾患である。細菌性扁桃炎に比べて全身症状が強いが,保存的治療で軽快・治癒することが多いとされている1)。
今回われわれは,伝染性単核球症罹患後に血球貪食症候群を続発し死亡したと考えられた症例を経験したので報告する。
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