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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻6号

2003年05月発行

文献概要

原著

自傷行為による頸部切創の9症例

著者: 宮本隆行1 大上研二1 大貫純一1 小田桐恭子1 飯田政弘1 高橋正紘1

所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.389 - P.392

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I.はじめに

 頸部には頸動静脈,喉頭,気管,食道,脊髄などの重要臓器があり,頸部切創は致死的となる可能性が高い。われわれ耳鼻咽喉科・頭頸部外科医は頸部の外傷を扱う科として,救急救命の現場で果たす役割は大きい。頸部切創の原因には交通事故,労働災害,スポーツ事故などがある。近年,不景気な社会に伴い,自殺企図などの自傷行為による頸部外傷で,救命救急に搬送される患者が増加している1)。当科では最近1年間に自殺企図による頸部切創を9例経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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