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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻7号

2003年06月発行

文献概要

原著

頸部リンパ節転移で発見された扁桃オカルト癌

著者: 富所雄一1 小林泰輔1 中村光士郎1 吉田正1

所属機関: 1愛媛県立中央病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.489 - P.492

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I.はじめに

 頸部腫瘤を摘出して病理組織学的検査を行い転移性癌と判明した場合,種々の検査を行い原発巣検索が行われる。しかし,精査を行っても原発巣が発見できず原発不明癌として治療される患者の割合が全頭頸部癌の1~5%1)を占めている。これら原発不明癌として一次治療を開始された症例のうち,10~30%2)でのちに原発巣が判明するとされる。最近このような症例で,比較的高率に口蓋扁桃に原発巣が発見されたという報告が散見される3)

 今回われわれは頸部転移性扁平上皮癌症例で,原発巣の検索に難渋しながらも,口蓋扁桃の病理組織学的検査で一次治療開始前に原発巣が判明した症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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