文献詳細
原著
文献概要
I.はじめに
良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo:以下,BPPVと略す)に対しては,その原因と推測される半規管内の耳石片を卵形囊へ戻す頭位変換療法(canalith repositioning procedure:以下,CRPと略す)が第1選択の治療法となっている。当科での初回治療時の有効率は約70%1)であり,Epleyら提唱者自身の報告2~6)に比較すると低い有効率であった。
そこで,CRP施行中の眼振方向の変化を観察し,その結果によってはCRPを反復することで,有効率の向上が得られるか否かを検討した。
良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo:以下,BPPVと略す)に対しては,その原因と推測される半規管内の耳石片を卵形囊へ戻す頭位変換療法(canalith repositioning procedure:以下,CRPと略す)が第1選択の治療法となっている。当科での初回治療時の有効率は約70%1)であり,Epleyら提唱者自身の報告2~6)に比較すると低い有効率であった。
そこで,CRP施行中の眼振方向の変化を観察し,その結果によってはCRPを反復することで,有効率の向上が得られるか否かを検討した。
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