文献詳細
原著
頸部Castleman病の1例
著者: 村下秀和124 伊東善哉1 田中秀峰1 原晃3
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター(旧国立霞ヶ浦病院)耳鼻咽喉科 2筑波大学附属病院耳鼻咽喉科 3筑波大学臨床医学系耳鼻咽喉科 4筑波大学附属病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.789 - P.792
文献概要
Castleman病は,胸腺腫に類似した縦隔リンパ節の過形成として1954年にCastlemanら1)により最初に報告された疾患である。その後Kellerら2)が,組織学的に本疾患をhyaline-vascular type(HV型),plasma cell type(PC型)と混合型に分類した。好発部位は縦隔であるが,ときに頸部に発生することがある。
今回われわれは,頸部に発生したHV型のCastleman病の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報