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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻12号

2004年11月発行

原著

回転性めまいで発症した延髄梗塞例

著者: 渡邉一正1 若島純一1 小澤貴行1

所属機関: 1帯広厚生病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.857 - P.859

文献概要

I.はじめに

 めまいのみを訴える患者の中で脳梗塞が占める頻度は数%程度といわれ,しかもその大半の予後は良好といわれている1)。しかし,重大な結果を招いた例も存在するため1),めまい患者を診察する際にはたとえめまい以外の訴えがなくても中枢疾患を念頭におく必要がある。

 今回われわれは,回転性めまいと嘔吐を訴えて来院し,初診時水平回旋混合性眼振以外の神経徴候がはっきりしなかったため,前庭神経炎として治療を開始したが,のちに延髄外側梗塞と判明した1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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