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原著
診断に苦慮した鼻腔NK/T細胞リンパ腫の1例
著者: 織田潔1 小倉正樹1 工藤貴之1 堀容子1 大島猛史1 齋敏明2 浅野重之3
所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院耳鼻咽喉科 2いわき市立総合磐城共立病院血液内科 3いわき市立総合磐城共立病院病理科
ページ範囲:P.881 - P.884
文献購入ページに移動鼻腔NK/T細胞リンパ腫は,臨床的には顔面正中部に沿って進行する壊死性肉芽腫性病変を主体とする疾患で,病理組織学的に高度の壊死像と細胞浸潤のためしばしば確定診断がつきにくい特徴がある1)。
今回われわれは,確定診断がつくまでに他院での施行を含めて3回の生検を施行し,5クールのCHOP療法,放射線照射でCRとなった後に再発を認めた症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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