文献詳細
原著
文献概要
I.はじめに
類皮囊胞は身体各部に発生し,頭頸部領域の発生率は全体の約6.9%であるが1),口腔底に発生するものは,そのうちの約23%と比較的多い。
われわれは,口腔底に発生した巨大な類皮囊胞の2症例を経験した。いずれも口内法単独で,囊胞壁を破ることなく一塊として摘出することができた。本稿では,われわれの経験した2症例の概要を述べ,併せて口腔底に発生した類皮囊胞について,摘出方法を中心に検討したので報告する。
類皮囊胞は身体各部に発生し,頭頸部領域の発生率は全体の約6.9%であるが1),口腔底に発生するものは,そのうちの約23%と比較的多い。
われわれは,口腔底に発生した巨大な類皮囊胞の2症例を経験した。いずれも口内法単独で,囊胞壁を破ることなく一塊として摘出することができた。本稿では,われわれの経験した2症例の概要を述べ,併せて口腔底に発生した類皮囊胞について,摘出方法を中心に検討したので報告する。
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