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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻13号

2004年12月発行

目でみる耳鼻咽喉科

外耳道に生じたリンパ腫様丘疹症例

著者: 武市美香1 中村克彦1 平賀智2 田村公一1 武田憲昭1

所属機関: 1徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2健康保険鳴門病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.918 - P.919

文献概要

 組織学的には,悪性リンパ腫の像を呈しながら良性の経過をたどるリンパ腫様丘疹症(lymphomatoid papulosis)という皮膚疾患が存在する。リンパ腫様丘疹症は,pseudomalignancyという概念で捉えられ,その診断は病理所見と臨床経過で行う。リンパ腫様丘疹症の典型的な臨床症状は,多発性,散在性の中心に潰瘍を伴う小丘疹の出現と繰り返す増悪,軽快である。しかし,皮疹は単発性のこともある。病理所見では,皮膚血管周囲のCD30陽性の大型異型Tリンパ球の浸潤を認め,悪性リンパ腫と区別できない。しかし,大部分の症例では自然消退して良性の経過を取る疾患である1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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