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特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の癌化学療法レジメン Ⅲ.臓器特異的なレジメン
2.上顎癌
著者: 石田春彦1 丹生健一1
所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科器官治療医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
ページ範囲:P.973 - P.977
文献購入ページに移動I.はじめに
上顎癌治療は,施設により差はあるものの放射線治療,化学療法,手術を様々に組み合わせて治療が行われている。上顎癌治療における化学療法としては全身投与が行われることもあるが,上顎癌は他の頭頸部癌に比べて頸部リンパ節転移や遠隔転移が比較的少ないため,局所に高濃度の抗癌剤を投与する目的で動注化学療法もよく行われている。また,化学療法の目的はもちろん抗腫瘍効果であるが,前述のように放射線治療を併用することより,放射線増感作用を目的として行われる場合もある。
本稿では,われわれが行っている上顎癌に対する動注化学療法について述べるとともに,他施設における化学療法についても文献的に紹介する。
上顎癌治療は,施設により差はあるものの放射線治療,化学療法,手術を様々に組み合わせて治療が行われている。上顎癌治療における化学療法としては全身投与が行われることもあるが,上顎癌は他の頭頸部癌に比べて頸部リンパ節転移や遠隔転移が比較的少ないため,局所に高濃度の抗癌剤を投与する目的で動注化学療法もよく行われている。また,化学療法の目的はもちろん抗腫瘍効果であるが,前述のように放射線治療を併用することより,放射線増感作用を目的として行われる場合もある。
本稿では,われわれが行っている上顎癌に対する動注化学療法について述べるとともに,他施設における化学療法についても文献的に紹介する。
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