文献詳細
文献概要
シリーズ 耳鼻咽喉科における日帰り手術・短期入院手術
②内視鏡による鼻内手術
著者: 早野嘉晃1 鈴木賢二1
所属機関: 1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.149 - P.151
文献購入ページに移動I.はじめに
日帰り手術・短期入院手術は,医療技術の発達と社会的・経済的要請から今後ますます増えていくものと予想される。
耳鼻咽喉科疾患の多くは全身的には問題がなくリスクも低いことから,他科と比較しても日帰り手術・短期入院手術を行いやすいと思われる1~3)。
本稿は日帰り,もしくは短期入院で行える鼻内手術として,内視鏡を使用した副鼻腔手術と下鼻甲介粘膜手術について述べる。
現在,慢性副鼻腔炎の手術治療は内視鏡による鼻内手術(endoscopic sinus surgery:以下,ESSと略)が主流となっており,従来の経上顎洞的副鼻腔手術(Caldwell-Luc手術)と比較して手術侵襲も小さく,日帰り手術や短期入院手術のよい適応となる。しかし,重篤な全身性疾患がある例,術後の出血が心配される例,日帰り手術・短期入院手術では患者が不安をいだく例,退院後に担当医と患者の連携が保てない例などでは,その対象から除外する必要がある。
日帰り手術・短期入院手術は,医療技術の発達と社会的・経済的要請から今後ますます増えていくものと予想される。
耳鼻咽喉科疾患の多くは全身的には問題がなくリスクも低いことから,他科と比較しても日帰り手術・短期入院手術を行いやすいと思われる1~3)。
本稿は日帰り,もしくは短期入院で行える鼻内手術として,内視鏡を使用した副鼻腔手術と下鼻甲介粘膜手術について述べる。
現在,慢性副鼻腔炎の手術治療は内視鏡による鼻内手術(endoscopic sinus surgery:以下,ESSと略)が主流となっており,従来の経上顎洞的副鼻腔手術(Caldwell-Luc手術)と比較して手術侵襲も小さく,日帰り手術や短期入院手術のよい適応となる。しかし,重篤な全身性疾患がある例,術後の出血が心配される例,日帰り手術・短期入院手術では患者が不安をいだく例,退院後に担当医と患者の連携が保てない例などでは,その対象から除外する必要がある。
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