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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻4号

2004年04月発行

原著

巨大な切歯管囊胞の1症例

著者: 長谷川武1 菊地茂1 竹腰英樹1 大野俊哉1 青木大輔1 善浪弘善1 飯沼壽孝1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.295 - P.299

文献概要

I.はじめに

 上顎に囊胞を形成し,頬部,鼻前庭,口蓋などに腫脹をきたす疾患は多数存在する。これらの中に胎生期に存在し生後1年以内に消退するとされる鼻口蓋管(切歯管)の遺残上皮により形成され非歯原性囊胞である切歯管囊胞は,比較的稀なものである1~3)

 今回われわれは,31歳の男性で硬口蓋および鼻前庭に著明な膨隆をきたし,巨大な切歯管囊胞と考えられた1症例を経験し,内視鏡下鼻内手術により囊胞を開放したので文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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