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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻5号

2004年04月発行

特集 上気道アレルギーを診る

4.鼻アレルギーの治療 1)保存的治療―適応と薬剤の選択

(1)薬物治療(全身)

著者: 川内秀之1

所属機関: 1島根大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.39 - P.44

文献概要

I.はじめに

 通年性アレルギー性鼻炎,花粉症の治療に関しては,鼻アレルギー診療ガイドライン(以下,ガイドライン)が2002年に改訂され,コンセンサスが得られつつある(表1)。

 治療法において抗原除去と回避が基本となることは当然であるが,アレルギー性鼻炎治療薬を用いた薬物療法の役割は非常に大きく,これは通年性アレルギー性鼻炎,季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)いずれにおいても同様である。2002年に原田らが中心となって行った中国地区の耳鼻咽喉科医,内科医およそ600名を対象としたアンケート調査の結果では,特に第2世代抗ヒスタミン薬を第1選択としていることが明らかにされた。しかし一方で,特に鼻閉では遅発相を念頭におき,ロイコトリエン受容体拮抗薬,トロンボキサンA2受容体拮抗薬もその役割と地位を築きつつある(表2)。客観的なデータからみても,鼻腔通気度を改善する薬剤として評価されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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