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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻5号

2004年04月発行

特集 上気道アレルギーを診る

4.鼻アレルギーの治療 2)外科的治療―適応と術式

(2)ハーモニックスカルペルによる治療

著者: 太田伸男1

所属機関: 1山形大学医学部情報統御学講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野

ページ範囲:P.71 - P.75

文献概要

I.はじめに

 アレルギー性鼻炎に対する治療は,①セルフケア,②薬物療法,③手術療法,④減感作療法に分けられる。抗原回避が基本であるが,症状を抑制しQOLを向上させるためには薬物療法が必要となることが多い。しかし,近年開発され臨床応用された新薬にも抵抗性の場合や時間的経済的な負担の問題から,患者の希望によって薬物療法に代わり手術療法が選択されることも多くなっている。アレルギー性鼻炎に対する外科的治療としては下鼻甲介粘膜に対する切除術,電気凝固術,化学焼灼術,凍結手術,レーザー手術などが行われている。

 今回われわれは,従来外科用の凝固切開器具として汎用されていたにハーモニックスカルペル(R)を用いて通年性アレルギー性鼻炎症例の下鼻甲介粘膜の処理方法について紹介するとともに,他の外科的療法との多面的な比較を行ったのでその結果について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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