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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻5号

2004年04月発行

特集 上気道アレルギーを診る

5.鼻アレルギーと副鼻腔炎

2)アスピリン喘息の診断と管理

著者: 荻野敏1 瀬尾律2

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 2瀬尾耳鼻咽喉科医院

ページ範囲:P.107 - P.111

文献概要

I.はじめに

 アスピリン(アセチルサリチル酸)は,100年ほど前から優れた鎮痛解熱作用のため広く使われてきた。反対に広く使われるため,多くの副作用が報告されている。その1つにアスピリン過敏症(アスピリン不耐症)がある。アスピリンによる過敏症にはいくつかのタイプがあるが,代表的なものとして,合併する症状からいわゆるアスピリン喘息(aspirin-induced asthma:AIA)とアスピリン蕁麻疹に分けることができる。

 このうち,アレルギー性鼻炎との鑑別も必要であり,副鼻腔炎,鼻茸の合併が高頻度に認められることから,耳鼻咽喉科と密接に関係しているのがAIAである。AIAは日常診療において稀な疾患ではなく,対応,管理を誤ると極めて重大な結果をもたらすこともあり得る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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