文献詳細
特集 上気道アレルギーを診る
5.鼻アレルギーと副鼻腔炎
文献概要
I.はじめに
アスピリン(アセチルサリチル酸)は,100年ほど前から優れた鎮痛解熱作用のため広く使われてきた。反対に広く使われるため,多くの副作用が報告されている。その1つにアスピリン過敏症(アスピリン不耐症)がある。アスピリンによる過敏症にはいくつかのタイプがあるが,代表的なものとして,合併する症状からいわゆるアスピリン喘息(aspirin-induced asthma:AIA)とアスピリン蕁麻疹に分けることができる。
このうち,アレルギー性鼻炎との鑑別も必要であり,副鼻腔炎,鼻茸の合併が高頻度に認められることから,耳鼻咽喉科と密接に関係しているのがAIAである。AIAは日常診療において稀な疾患ではなく,対応,管理を誤ると極めて重大な結果をもたらすこともあり得る。
アスピリン(アセチルサリチル酸)は,100年ほど前から優れた鎮痛解熱作用のため広く使われてきた。反対に広く使われるため,多くの副作用が報告されている。その1つにアスピリン過敏症(アスピリン不耐症)がある。アスピリンによる過敏症にはいくつかのタイプがあるが,代表的なものとして,合併する症状からいわゆるアスピリン喘息(aspirin-induced asthma:AIA)とアスピリン蕁麻疹に分けることができる。
このうち,アレルギー性鼻炎との鑑別も必要であり,副鼻腔炎,鼻茸の合併が高頻度に認められることから,耳鼻咽喉科と密接に関係しているのがAIAである。AIAは日常診療において稀な疾患ではなく,対応,管理を誤ると極めて重大な結果をもたらすこともあり得る。
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