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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻5号

2004年04月発行

特集 上気道アレルギーを診る

12.臨床医に必要なアレルギーの基礎的知識 1)気道のⅠ型アレルギー反応の特徴

(1)浸潤細胞とサイトカイン

著者: 藤枝重治1

所属機関: 1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

ページ範囲:P.167 - P.176

文献概要

I.はじめに

 Ⅰ型免疫反応は,肥満細胞上にあるIgEに抗原が結合することにより放出されたヒスタミンが引き起こし,その代表がアレルギー性鼻炎とされている。アレルギー性鼻炎の発症機序はT細胞,B細胞はもちろん,肥満細胞,好酸球,好塩基球など多くの細胞とサイトカインが複雑にネットワークを形成していることによる。

 本稿ではその中で,T細胞とB細胞に焦点を絞って述べる。

 T細胞とB細胞によって行われる主たることは,IgE抗体産生であるが,1)抗体を産生するB細胞の分化・増殖,2)細胞の活性化・記憶,3)Th2細胞への分化,Th1・Th2バランスの3点が重要である。これまでに常識とされていることはもちろん説明するが,できる限り最新の内容を記載する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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