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特集 上気道アレルギーを診る
12.臨床医に必要なアレルギーの基礎的知識 1)気道のⅠ型アレルギー反応の特徴
文献概要
I.はじめに
ロイコトリエンはアラキドン酸カスケードにおいて,リポキシゲナーゼにより産生される一連の代謝物であるが,LTC4,LTD4およびLTE4のシステイニルロイコトリエン(CysLT)が気道アレルギー疾患に関与していると考えられている。上気道においては,鼻アレルギー患者抗原誘発後の鼻汁中にCysLTが検出され1),CysLT受容体拮抗剤が鼻アレルギー患者の特に鼻閉に対し優れた有効性が認められることより2~4),CysLTは鼻アレルギーを含め気道のアレルギー炎症性疾患に重要な役割を演じていると考えられている。
本稿では鼻アレルギーにおけるロイコトリエン,特にLTD4およびその受容体であるCysLT1受容体の関与について,これまでの報告を整理し,その推定される役割および機能につき概説する。
ロイコトリエンはアラキドン酸カスケードにおいて,リポキシゲナーゼにより産生される一連の代謝物であるが,LTC4,LTD4およびLTE4のシステイニルロイコトリエン(CysLT)が気道アレルギー疾患に関与していると考えられている。上気道においては,鼻アレルギー患者抗原誘発後の鼻汁中にCysLTが検出され1),CysLT受容体拮抗剤が鼻アレルギー患者の特に鼻閉に対し優れた有効性が認められることより2~4),CysLTは鼻アレルギーを含め気道のアレルギー炎症性疾患に重要な役割を演じていると考えられている。
本稿では鼻アレルギーにおけるロイコトリエン,特にLTD4およびその受容体であるCysLT1受容体の関与について,これまでの報告を整理し,その推定される役割および機能につき概説する。
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