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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻5号

2004年04月発行

特集 上気道アレルギーを診る

12.臨床医に必要なアレルギーの基礎的知識 1)気道のⅠ型アレルギー反応の特徴

(3)化学伝達物質:ロイコトリエン

著者: 白崎英明1 氷見徹夫1

所属機関: 1札幌医科大学耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.183 - P.188

文献概要

I.はじめに

 ロイコトリエンはアラキドン酸カスケードにおいて,リポキシゲナーゼにより産生される一連の代謝物であるが,LTC4,LTD4およびLTE4のシステイニルロイコトリエン(CysLT)が気道アレルギー疾患に関与していると考えられている。上気道においては,鼻アレルギー患者抗原誘発後の鼻汁中にCysLTが検出され1),CysLT受容体拮抗剤が鼻アレルギー患者の特に鼻閉に対し優れた有効性が認められることより2~4),CysLTは鼻アレルギーを含め気道のアレルギー炎症性疾患に重要な役割を演じていると考えられている。

 本稿では鼻アレルギーにおけるロイコトリエン,特にLTD4およびその受容体であるCysLT1受容体の関与について,これまでの報告を整理し,その推定される役割および機能につき概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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