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特集 上気道アレルギーを診る 12.臨床医に必要なアレルギーの基礎的知識 2)疫学
(2)学校検診と鼻アレルギー
著者: 出島健司1
所属機関: 1京都第二赤十字病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.207 - P.211
文献購入ページに移動I.はじめに
小児期における耳鼻咽喉科疾患のうち,罹患率が高く,主要な疾患として鼻疾患と扁桃疾患を挙げることができる。鼻疾患の中では,鼻アレルギーと慢性副鼻腔炎が重要で,それぞれの疾患有病率は時代の変遷とともに変化してきた。このような疾患構造の変化といった歴史は,日常小児鼻疾患を診療するうえで臨床医として当然理解を深めておく必要がある。
本稿では,学校検診のデータを中心にそれ以外の疫学データも加味して,小児鼻疾患の変遷と現時点での疾患の有病率について,過去の報告からreviewする。
小児期における耳鼻咽喉科疾患のうち,罹患率が高く,主要な疾患として鼻疾患と扁桃疾患を挙げることができる。鼻疾患の中では,鼻アレルギーと慢性副鼻腔炎が重要で,それぞれの疾患有病率は時代の変遷とともに変化してきた。このような疾患構造の変化といった歴史は,日常小児鼻疾患を診療するうえで臨床医として当然理解を深めておく必要がある。
本稿では,学校検診のデータを中心にそれ以外の疫学データも加味して,小児鼻疾患の変遷と現時点での疾患の有病率について,過去の報告からreviewする。
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