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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻7号

2004年06月発行

特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―

2.舌癌T2N0M0症例の治療指針―予防郭清の是非と機能障害への配慮―

2)上頸部郭清(SOHND)の適応

著者: 河田了1

所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.425 - P.430

文献概要

I.はじめに

 多数の舌癌症例を有しているがんセンター系病院の,そのステージ別生存率はほぼ一定している1)。これは,舌癌に対して概して同様な治療が施行されていることを意味している。しかし逆にいえば,治療法に何らかの工夫を加えなければこれ以上の成績の向上が望めないともいえる。舌癌の予後に頸部リンパ節の制御が大きく関わっていることはよく知られた事実であり,N0症例に対する予防的頸部郭清術が予後を改善する重要なポイントである。

 本稿では,舌癌に対する予防的頸部郭清術の是非,問題点,さらに機能障害に対する配慮などについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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