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原著
診断に苦慮した喉頭verrucous carcinomaの1例
著者: 山崎愛語12 原浩貴1 三浦正子1 池田卓生1 橋本智子1 山下裕司1
所属機関: 1山口大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2長門総合病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.473 - P.478
文献購入ページに移動Verrucous carcinomaは極めて高分化な,扁平上皮癌の稀な亜型とされている。耳鼻咽喉科領域では口腔内に好発するが,喉頭で発生することは少なく,その発生頻度は喉頭癌の約1~2%に過ぎないとされている1)。
今回われわれは,声門間隙をほぼ閉塞する巨大な腫瘍のため呼吸困難をきたし来院したverrucous carcinomaの1例を経験した。本例では病理学的確定診断に苦慮した。
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