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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻8号

2004年07月発行

特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―

5.放射線治療後再発喉頭癌の治療指針―フォローアップと手術の適応―

3)部分切除の適応

著者: 浅井昌大1

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.549 - P.552

文献概要

I.はじめに

 喉頭癌は予後の良好な疾患であり,特に早期癌は生存率は良好なために治療後のQOLを考慮した治療法が選択される。適応に制限が少ないことから,一般的には放射線療法が選択されることが多いが,残念ながらその制御率は声門型のT1aであっても90%前後であり,常に再発を生じることを覚悟しておく必要がある。

 再発に対する治療法としては外科的治療法に限られるが,その状況に応じて喉頭全摘,喉頭部分切除,レーザー蒸散が選択される。あとの2者は,音声が保存されるため患者側からの希望が大きいが,適応に制限があるため十分な検査とインフォームド・コンセントを必要とする。

 以下,その適応と実際の手術術式における留意点について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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