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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻9号

2004年08月発行

原著

診断に難渋した下咽頭梨状窩瘻の2症例

著者: 木村美和子1 中嶋正人1 田山二朗23 菅澤正3

所属機関: 1竹田総合病院耳鼻咽喉科 2国立国際医療センター耳鼻咽喉科 3東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.633 - P.638

文献概要

I.はじめに

 下咽頭梨状窩瘻は発生の異常で梨状窩に瘻管が遺残して感染経路となり,瘻管や周囲組織に細菌感染が生ずる疾患である。若年より同部位に頸部膿瘍を繰り返している場合や急性化膿性甲状腺炎が存在する場合には,本症が存在する可能性が高い。

 今回われわれは頸部膿瘍を繰り返し診断に苦慮した症例と,症状が多彩で様々な科を受診した急性化膿性甲状腺炎が存在した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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