icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻9号

2004年08月発行

文献概要

手術・手技

鼻内視鏡手術と同時に行う口腔上顎洞瘻閉鎖手術の術式について

著者: 由良晋也1 山本環2 河合晃充2 奥田泰生1

所属機関: 1市立砺波総合病院歯科口腔外科 2市立砺波総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.650 - P.654

文献購入ページに移動
I.はじめに

 歯性上顎洞炎に対しては,原因歯と上顎洞炎を改善させる治療が行われる。上顎洞根本手術における歯頸部切開のアプローチは,同一術野で原因歯の抜歯と口腔上顎洞瘻の閉鎖が可能な手術法として報告されている1)。また,鼻内視鏡手術が普及しその有用性が確立した昨今では,まず鼻内視鏡手術のみを行い,原因歯の治療は必要に応じ二次的に行う方法などが報告されている2,3)。歯性上顎洞炎に対する手術療法では,手術侵襲や患者負担の軽減を考慮すると,鼻内視鏡手術と原因歯に対する手術を同時に行うことが望ましい。

 そこで今回,原因歯の抜歯が必要な歯性上顎洞炎患者に対する鼻内視鏡と口腔上顎洞瘻閉鎖の同時手術について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?