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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科76巻9号

2004年08月発行

シリーズ 耳鼻咽喉科における日帰り手術・短期入院手術

⑧頸部囊胞性疾患手術

著者: 今手祐二1

所属機関: 1山口大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.657 - P.664

文献概要

I.はじめに

 頸部の囊胞性疾患としては,先天性の鰓性囊胞をはじめとしてリンパ管腫やガマ腫,リンパ節炎,囊胞状を呈した腫瘍などがある。

 本稿ではこれらの囊胞性疾患の中で代表的と考えられる先天性囊胞について述べる。先天性囊胞は診断も比較的容易であり,治療は手術による摘出が第1選択となる。囊胞の摘出自体はそれほど困難ではないが,頸部は神経・血管をはじめとした重要臓器が存在するため,いかに安全確実に囊胞を摘出するかが問題となる。先天性囊胞は頸部の広い範囲に発生の可能性があり,それぞれの発生部位により手技や注意点が異なる。本稿では,摘出手術に際して特に注意が必要である甲状舌管囊胞(図1- ①),第1鰓裂囊胞(図1-②),第2鰓裂囊胞図1-③)について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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