文献詳細
文献概要
特集 嗄声の診断と治療
5.喉頭白板症
著者: 金谷洋明1 平林秀樹1
所属機関: 1独協医科大学耳鼻咽喉科気管食道科
ページ範囲:P.729 - P.734
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
喉頭白板症(白板症leukoplakia)は白斑症ともいわれ,声帯粘膜上皮の限局的肥厚により肉眼的に白色に観察される病変である。病理組織学的には,良性の過角化症からさまざまな程度の上皮異形成(dysplasia),上皮内癌,さらに微小浸潤癌までもが含まれる。ちなみに,著名な外科病理学のテキストである“Ackerman's Surgical Pathology”1)にはlaryngeal leukoplakiaという項目はなく,白板症があくまでも臨床診断名であることがうかがえる。
喉頭白板症(白板症leukoplakia)は白斑症ともいわれ,声帯粘膜上皮の限局的肥厚により肉眼的に白色に観察される病変である。病理組織学的には,良性の過角化症からさまざまな程度の上皮異形成(dysplasia),上皮内癌,さらに微小浸潤癌までもが含まれる。ちなみに,著名な外科病理学のテキストである“Ackerman's Surgical Pathology”1)にはlaryngeal leukoplakiaという項目はなく,白板症があくまでも臨床診断名であることがうかがえる。
掲載誌情報