文献詳細
原著
CT-MPRが診断に有用であった歯根囊胞症例
著者: 平井良治1 生井明浩1 中村裕子1 木田亮紀1
所属機関: 1日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.1001 - P.1003
文献概要
耳鼻咽喉科医にとって,歯性上顎洞病変は,歯所見診断の難しさや,歯科的病変の鑑別のためのCTを施行しても治療歴のある歯牙からのアーチファクトにより上顎洞底病変の判別が困難であるなどから,診断に苦慮することが多い。また,歯科的画像所見の判定に有用な歯科用デンタル撮影(以下,デンタル撮影)が,必ずしも耳鼻咽喉科のある施設で撮影できるとは限らないことも診断を難しくしている。われわれは,CT-multiplanar reconstruction法(以下,CT-MPR)を用いたところ診断に有用であった歯根囊胞例を経験したので,若干の文献的考察をふまえて報告する。
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