文献詳細
原著
文献概要
I.はじめに
アミロイドーシスは,線維構造をもつ特異な蛋白であるアミロイド線維(amyloid fibril)を主とするアミロイド物質が,全身の諸臓器の細胞外に沈着することにより機能障害を引き起こす疾患群である。本疾患は全身性と限局性に分けられるが1),全身性が多いとされている2)。耳鼻咽喉科領域では喉頭や気管などでの報告例が散見されるものの,喉頭アミロイドーシスは喉頭良性腫瘤性病変に占める割合が1%以下の稀な疾患である3)。しかし,腫瘍性疾患との鑑別の観点からも本症に対する認識をもっておく必要がある。
今回われわれは,喉頭限局型アミロイドーシスの2例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
アミロイドーシスは,線維構造をもつ特異な蛋白であるアミロイド線維(amyloid fibril)を主とするアミロイド物質が,全身の諸臓器の細胞外に沈着することにより機能障害を引き起こす疾患群である。本疾患は全身性と限局性に分けられるが1),全身性が多いとされている2)。耳鼻咽喉科領域では喉頭や気管などでの報告例が散見されるものの,喉頭アミロイドーシスは喉頭良性腫瘤性病変に占める割合が1%以下の稀な疾患である3)。しかし,腫瘍性疾患との鑑別の観点からも本症に対する認識をもっておく必要がある。
今回われわれは,喉頭限局型アミロイドーシスの2例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
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