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書評
米国SWOGに学ぶがん臨床試験の実践―臨床医と統計家の協調をめざして フリーアクセス
著者: 垣添忠生1
所属機関: 1国立がんセンター総長
ページ範囲:P.159 - P.159
文献概要
わが国の医学研究のレベルは高く,疾病の本態解明や新しい現象の記述,その解明などで世界の医学に多くの貢献をしてきた。ところが,薬物の効果や医療機器の評価など,患者を対象にした医学研究,いわゆる臨床試験の面では,従来大きく立ち遅れていた。その理由としては,大学に腫瘍学の講座がない,生物統計学者の絶対数が足りない,臨床試験を支える基盤が欠如していた……などいろいろあるだろう。しかし,世界的にもevidenceに基づいた医学,医療の展開の重要性が日々強まっているとき,わが国のこれまでの事情がこのままであってよいはずはない。
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