文献詳細
特集 味覚・嗅覚障害
文献概要
1.はじめに
味覚障害を訴える患者は増加しつつある。日本口腔・咽頭科学会の1990年の調査1)では,日本における味覚障害の発生は年間14万人であったが,2004年の調査2)では23万人と推定されている。したがって,耳鼻咽喉科医が今後味覚障害患者を診る頻度は,ますます高くなっていくものと思われる。
それに対して,味覚障害の診断と治療は一般の耳鼻咽喉科では十分には行われておらず,診療技術もこの20年間大きな進歩をみたとはいい難い。日本口腔・咽頭科学会では,このような現状に対処すべく味覚障害の診療ガイドラインを作成中であり,おそらく平成17年(2005年)度中には公表されることになると思われる。
本稿は,従来行われてきた診断と治療の要点を述べることとするが,おおむね味覚障害の診療ガイドラインに沿う形になると思われる。
味覚障害を訴える患者は増加しつつある。日本口腔・咽頭科学会の1990年の調査1)では,日本における味覚障害の発生は年間14万人であったが,2004年の調査2)では23万人と推定されている。したがって,耳鼻咽喉科医が今後味覚障害患者を診る頻度は,ますます高くなっていくものと思われる。
それに対して,味覚障害の診断と治療は一般の耳鼻咽喉科では十分には行われておらず,診療技術もこの20年間大きな進歩をみたとはいい難い。日本口腔・咽頭科学会では,このような現状に対処すべく味覚障害の診療ガイドラインを作成中であり,おそらく平成17年(2005年)度中には公表されることになると思われる。
本稿は,従来行われてきた診断と治療の要点を述べることとするが,おおむね味覚障害の診療ガイドラインに沿う形になると思われる。
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