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特集 味覚・嗅覚障害
6.嗅覚検査法の新しい展開
著者: 古田茂1 小林正佳2
所属機関: 1前田耳鼻咽喉科気管食道科病院 2三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.215 - P.220
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
嗅覚障害を主訴として耳鼻咽喉科を来院する患者は増加していると考えられる。これらの患者に対して,嗅覚機能の評価のため耳鼻咽喉科外来では嗅覚検査を行っている。現在嗅覚検査法として,基準臭嗅覚検査(T&Tオルファクトメトリー)や静脈性嗅覚検査が保険診療の範囲内で日常臨床の場で行われている。しかし,日本鼻科学会が行った会員に対するアンケート調査によると,多くの施設では嗅覚検査を十分に行っていないことが伺われた。その理由として,基準臭嗅覚検査に伴う異臭や検査の煩雑さなどの理由が挙げられている。そのため,約10年前より新しい嗅覚検査法の開発が日本鼻科学会を中心に行われ,T&Tオルファクトメトリーを改変した噴射式基準臭嗅覚検査が開発された。現在,永島医科器械より市販され日常臨床に使用されるようになっている。また同学会では,現在さらに新しい検査法について検討中である。
本稿では,嗅覚検査の新しい展開について現在開発中の嗅覚検査や欧米での嗅覚検査法を紹介する。
嗅覚障害を主訴として耳鼻咽喉科を来院する患者は増加していると考えられる。これらの患者に対して,嗅覚機能の評価のため耳鼻咽喉科外来では嗅覚検査を行っている。現在嗅覚検査法として,基準臭嗅覚検査(T&Tオルファクトメトリー)や静脈性嗅覚検査が保険診療の範囲内で日常臨床の場で行われている。しかし,日本鼻科学会が行った会員に対するアンケート調査によると,多くの施設では嗅覚検査を十分に行っていないことが伺われた。その理由として,基準臭嗅覚検査に伴う異臭や検査の煩雑さなどの理由が挙げられている。そのため,約10年前より新しい嗅覚検査法の開発が日本鼻科学会を中心に行われ,T&Tオルファクトメトリーを改変した噴射式基準臭嗅覚検査が開発された。現在,永島医科器械より市販され日常臨床に使用されるようになっている。また同学会では,現在さらに新しい検査法について検討中である。
本稿では,嗅覚検査の新しい展開について現在開発中の嗅覚検査や欧米での嗅覚検査法を紹介する。
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