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手術・手技
口蓋垂を温存した口蓋垂軟口蓋咽頭形成術
著者: 神崎順徳1
所属機関: 1山鹿市立病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.237 - P.240
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
Obstructive sleep apnea syndrome(OSAS)に対する治療として,閉塞部位が中咽頭にある患者に対しては,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)が一般的に行われ,口蓋垂の切除あるいは半切が行われている1)。他施設で,UPPPあるいはレーザーによる口蓋垂軟口蓋形成術を受けた患者で「無呼吸,いびきは軽くなり,ゆっくり飲み込めるが,とっさに飲み込むと鼻から出てきて困る」と訴える患者が多く,当科を受診した症例では22例中17例で不具合がみられた。このような術後の鼻咽腔閉鎖不全を回避することを目的として,口蓋垂全体を温存するUPPPを考案した。
Obstructive sleep apnea syndrome(OSAS)に対する治療として,閉塞部位が中咽頭にある患者に対しては,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)が一般的に行われ,口蓋垂の切除あるいは半切が行われている1)。他施設で,UPPPあるいはレーザーによる口蓋垂軟口蓋形成術を受けた患者で「無呼吸,いびきは軽くなり,ゆっくり飲み込めるが,とっさに飲み込むと鼻から出てきて困る」と訴える患者が多く,当科を受診した症例では22例中17例で不具合がみられた。このような術後の鼻咽腔閉鎖不全を回避することを目的として,口蓋垂全体を温存するUPPPを考案した。
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