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特集 聴力改善手術 2.慢性中耳炎
1)慢性化膿性中耳炎 (1)鼓膜形成術(接着法)
著者: 立本圭吾1
所属機関: 1京都第一赤十字病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.32 - P.38
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
慢性中耳炎は,鼓膜に穿孔があり,耳漏が間欠的または持続的に生じる中耳の慢性疾患である。狭義には慢性化膿性中耳炎を指すが,中耳炎後遺症として鼓膜に永久穿孔を認めるのみで耳漏を伴わない慢性穿孔性中耳炎や,鼓膜の癒着を主病変とする癒着性中耳炎,また鼓膜や中耳腔の石灰化病変により耳小骨の可動障害を呈する鼓室硬化症など臨床像は多彩である。
本稿では,鼓膜形成術を中心に述べることより,慢性の経過をたどった穿孔性中耳炎を取り扱うこととする。
穿孔性中耳炎には慢性中耳炎後遺症のみならず,遷延する外傷性鼓膜穿孔および鼓膜換気チューブ留置に伴う永久穿孔などが含まれる。
慢性中耳炎は,鼓膜に穿孔があり,耳漏が間欠的または持続的に生じる中耳の慢性疾患である。狭義には慢性化膿性中耳炎を指すが,中耳炎後遺症として鼓膜に永久穿孔を認めるのみで耳漏を伴わない慢性穿孔性中耳炎や,鼓膜の癒着を主病変とする癒着性中耳炎,また鼓膜や中耳腔の石灰化病変により耳小骨の可動障害を呈する鼓室硬化症など臨床像は多彩である。
本稿では,鼓膜形成術を中心に述べることより,慢性の経過をたどった穿孔性中耳炎を取り扱うこととする。
穿孔性中耳炎には慢性中耳炎後遺症のみならず,遷延する外傷性鼓膜穿孔および鼓膜換気チューブ留置に伴う永久穿孔などが含まれる。
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