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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科77巻5号

2005年04月発行

文献概要

特集 聴力改善手術

5.耳硬化症

著者: 丹羽英人1

所属機関: 1国立病院機構名古屋医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.125 - P.140

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Ⅰ.手術の概念

1.定義

 耳硬化症の特徴は,鼓膜が正常で伝音難聴を主症状とする。病態は前庭窓前方部に好発する海綿状骨病変である。骨破壊と骨新生が同時に進行し,海綿状の変化が骨の中にみられる。それに伴いアブミ骨底板が周囲の迷路骨胞に固着し,中低音部に難聴をきたす。この病変は通常限局しているが,迷路骨胞のあちこちに散在したり,び漫性に迷路骨胞を侵す場合がある。び漫性に広がっている場合には感音難聴も伴い高度の混合難聴を示すこともある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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