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特集 聴力改善手術
5.耳硬化症
著者: 丹羽英人1
所属機関: 1国立病院機構名古屋医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.125 - P.140
文献購入ページに移動Ⅰ.手術の概念
1.定義
耳硬化症の特徴は,鼓膜が正常で伝音難聴を主症状とする。病態は前庭窓前方部に好発する海綿状骨病変である。骨破壊と骨新生が同時に進行し,海綿状の変化が骨の中にみられる。それに伴いアブミ骨底板が周囲の迷路骨胞に固着し,中低音部に難聴をきたす。この病変は通常限局しているが,迷路骨胞のあちこちに散在したり,び漫性に迷路骨胞を侵す場合がある。び漫性に広がっている場合には感音難聴も伴い高度の混合難聴を示すこともある。
1.定義
耳硬化症の特徴は,鼓膜が正常で伝音難聴を主症状とする。病態は前庭窓前方部に好発する海綿状骨病変である。骨破壊と骨新生が同時に進行し,海綿状の変化が骨の中にみられる。それに伴いアブミ骨底板が周囲の迷路骨胞に固着し,中低音部に難聴をきたす。この病変は通常限局しているが,迷路骨胞のあちこちに散在したり,び漫性に迷路骨胞を侵す場合がある。び漫性に広がっている場合には感音難聴も伴い高度の混合難聴を示すこともある。
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