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特集 囊胞性疾患
1.上顎囊胞
著者: 小林一女1 松本学2
所属機関: 1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2関東中央病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.359 - P.362
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
副鼻腔囊胞は,自然口が何らかの原因で閉鎖,狭窄することにより,副鼻腔に分泌物が貯留し形成される。原発性と続発性のものがある。続発性の囊胞は手術,外傷後のものが多い。分泌物の性状で粘液囊胞(mucocele),膿囊胞(pyocele)に分けられるが,両者の混在したものもある。発生部位では上顎洞が最も多く,特に術後性の上顎囊胞が多い。
本稿では上顎囊胞について解説する。
副鼻腔囊胞は,自然口が何らかの原因で閉鎖,狭窄することにより,副鼻腔に分泌物が貯留し形成される。原発性と続発性のものがある。続発性の囊胞は手術,外傷後のものが多い。分泌物の性状で粘液囊胞(mucocele),膿囊胞(pyocele)に分けられるが,両者の混在したものもある。発生部位では上顎洞が最も多く,特に術後性の上顎囊胞が多い。
本稿では上顎囊胞について解説する。
参考文献
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2)Shiomi Y, et al:Endoscopic trans-nasal-vestibular approach to the maxillary sinus-application for mucoceles of the maxillary sinus. Auris Nasus Larynx 29:65-67, 2002
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