文献詳細
鏡下咡語
文献概要
1.はじめに
耳鼻咽喉科医として初めてのノーベル生理医学賞受賞者はオーストリア出身のRobert Barany教授である。1960年,彼の前庭生理病理学に対する偉大なる業績を記念して,C. S. Hallpike教授(ロンドン大)とC. O. Nylen教授(ウプサラ大)が提案して,めまい,平衡医学の国際的集会としてBarany Societyがウプサラ(スウェーデン)に創設された。その後,1963年以来,国際的な会員制学会として,Barany学会がほぼ2年ごとに開催されている。
私自身,1975年,森本正紀教授(京都大)が日本で初めて主催された第7回Barany学会に出席して以来,ほぼ毎回出席してきた。また,Barany教授がノーベル賞受賞後,赴任したウプサラ大学に,1976年3月より4か月余,文部省在外研究員として留学した関係上,数々の思い出も深く,その一端を紹介してみたい。
耳鼻咽喉科医として初めてのノーベル生理医学賞受賞者はオーストリア出身のRobert Barany教授である。1960年,彼の前庭生理病理学に対する偉大なる業績を記念して,C. S. Hallpike教授(ロンドン大)とC. O. Nylen教授(ウプサラ大)が提案して,めまい,平衡医学の国際的集会としてBarany Societyがウプサラ(スウェーデン)に創設された。その後,1963年以来,国際的な会員制学会として,Barany学会がほぼ2年ごとに開催されている。
私自身,1975年,森本正紀教授(京都大)が日本で初めて主催された第7回Barany学会に出席して以来,ほぼ毎回出席してきた。また,Barany教授がノーベル賞受賞後,赴任したウプサラ大学に,1976年3月より4か月余,文部省在外研究員として留学した関係上,数々の思い出も深く,その一端を紹介してみたい。
参考文献
1)Barany R:Weitere Untersuchungen uber dem vom Vestibular apparat des Ohres reflektorisch ausgel〓sten rhythmischen Nystagmus und seine Begleiterscheinungen. Monatsschr Ohren-heilk 41:477-541, 1907
2)Diamant H:The Nobel prize award to Robert Barany-A controversial decision. Acta Otolaryngol(Stockh)Suppl 406:1-4, 1984
掲載誌情報