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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科77巻6号

2005年05月発行

文献概要

原著

帯状疱疹ウイルスによる声帯麻痺の1例

著者: 加藤智史1 矢野一彦1 畑中章生2 喜多村健2

所属機関: 1東京都保健医療公社大久保病院耳鼻咽喉科 2東京医科歯科大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.389 - P.391

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I.はじめに

 帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)による脳神経障害では顔面神経や内耳神経障害を伴うことが多く,下位脳神経障害は比較的稀である1)。われわれは,下咽頭粘膜に水疱を形成し,迷走神経単麻痺が認められた症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1)大橋寿彦・他:水痘・帯状ヘルペスウイルスによる迷走神経単麻痺の1例.臨床神経34:928-929,1994
2)吉岡 亮・他:帯状疱疹ウイルスによる一側性第Ⅷ,Ⅸ,Ⅹ脳神経障害.臨床神経30:413-415,1990
3)前田淳子・他:高度の嚥下障害を主徴とした帯状疱疹ウイルスによる多発性脳神経麻痺の1例.臨床神経32:524-526,1992
4)Palor AL:Herpes zoster of the larynx:How common?J Latyngol Otol 93:93-98, 1979
5)Hiraide F, et al:Acute profound deafness in Ramsay Hunt syndrome. Acta Otolaryngol(Stockh)Suppl 456:49-54, 1988
6)Rothschild MA, et al:Cephalic zoster with laryngeal paralysis. Ear Nose Throat J 73:850-852, 1994
7)Nishizaki K, et al:Laryngeal zoster with unilateral laryngeal paralysis. ORL 59:235-237, 1997
8)上村寛行・他:アシクロビル400mg錠の帯状疱疹に対する治療効果の検討.新薬と臨床39:1706-1712,1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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