icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻1号

2006年01月発行

シリーズ 難治性疾患への対応

⑫声門下・気管狭窄

著者: 大前由紀雄1 北原哲1 田部哲也1 唐帆健浩1 渕上輝彦1

所属機関: 1防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.75 - P.79

文献概要

声門下・気管狭窄に対する治療原則は,狭窄を解除し気道としての管腔を確保すること,確保した管腔の再狭窄を防止することである。しかしながら,こうした原則を満足できる画一的な治療法は確立されていないため,症例に応じて治療法が選択されているのが現状である。従来,声門下・気管狭窄の解除には,局所を開放し狭窄を切除することで管腔を確保する方法が主流であった。一方,レーザー器機を応用した内視鏡下手術の進歩によって,局所を開放することなく狭窄部位にアプローチできる症例が増加し,以前に比べて治療法の選択範囲も広がっている1)

 本稿では,こうした点を踏まえながら,声門下・気管狭窄に対する耳鼻咽喉科としての対応を紹介する。

参考文献

1)小池 忍:喉頭・気管狭窄のレーザー治療.第14回気管食道科学会認定医大会テキスト.78-81,2004
2)Perepelitsyn I, et al:Endoscopic treatment of laryngeal and tracheal stenosis has mitomycin C improved the outcome. Otolaryngology Head & Neck Surgery 131:16-20, 2004
3)北原 哲・他:気管疾患のレーザー治療の適応と成績.耳喉頭頸72:741-745,2000
4)北原 哲:喉頭気管狭窄症.耳鼻咽喉科診療プラクティス,文光堂,東京,2002,pp84-87
5)福島淳一・他:ステント療法update.気管食道科認定医通信18:16-23,1999
6)森 一功:声門下狭窄の治療.耳鼻咽喉科学会専門医通信60:10-11,1999
7)平野浩一・他:チタンメッシュを用いた喉頭気管再建の一例・喉頭16:40-47,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら