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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻11号

2006年10月発行

文献概要

特集 スポーツと耳鼻咽喉科疾患

3.鼻・副鼻腔

著者: 松根彰志1 黒野祐一1

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科聴覚頭頸部疾患学(先進治療科学)

ページ範囲:P.849 - P.852

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Ⅰ.はじめに

 近年わが国では,老若男女を問わず多くの国民の間で健康への関心がきわめて高く,日常生活のなかで何らかのスポーツを行っている『スポーツ人口』は増加しており,さらに地域の小児を対象としてスイミングスクールをはじめ,種々のスポーツチームの結成などにもみられるように低年齢化も認められる。試合をする以上,やはり心身の鍛錬法としての効用のみならず,『勝つこと』へのこだわりがある。その結果ハードな練習や試合中にけがをすることも多く,患者が耳鼻咽喉科外来を受診する機会も少なくない。そこで,本稿では,鼻・副鼻腔領域で最も代表的かつ頻度の高い,『アレルギー性鼻炎』と『顔面外傷』について,それぞれ水泳やその他のスポーツとの関連性について概説する。

参考文献

1)馬場廣太郎・他:鼻アレルギーに対する水泳の影響.JOHNS 7:471-474,1991
2)荒木昭夫:鼻アレルギー児の家庭管理.アレルギーの臨床32:26-29,1983
3)馬場廣太郎・他:鼻アレルギーに対する水泳の影響.アレルギーの臨床68:700-703,1986
4)小川浩司:水泳の鼻アレルギーにおよぼす影響.耳鼻免疫アレルギー4:60,1986
5)石川 哮・他:鼻アレルギー患者の運動負荷による鼻腔通気の変化.日胸疾会誌25:57-61,1987
6)大平裕子・他:種々なる液体,特に浸透圧の鼻粘膜に与える形態学的影響について.日耳鼻90:1951-1962,1987
7)大平裕子・他:水注入後における鼻粘膜上皮透過性の経時的変化について.日耳鼻91:2003-2010,1988
8)吉見健二郎・他:スポーツ外傷と鼻骨骨折.JOHNS 7:467-470,1991
9)松根彰志・他:鼻骨骨折整復術.動画で見る耳鼻咽喉科外来小手術の基本テクニック・DVD付き.森山 寛(編).中山書店,東京,印刷中
10)松根彰志・他:頬骨骨折耳鼻咽喉科.診療プラクティス13.耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の外傷と異物,岸本誠司(編).文光堂,東京,2004,pp124-128
11)松根彰志・他:外傷―眼窩吹き抜け骨折.ENTONI 28 32-37,2003
12)Knight JS, et al:The classification of malar fractures:an analysis of displacement as a guide to treatment. Brit J Plast Surg 13:325-339, 1961

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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