icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻13号

2006年12月発行

文献概要

目でみる耳鼻咽喉科

頭蓋内に進展した中耳コレステリン肉芽腫

著者: 森田武志1 高木明1 山田耕作1 谷口美玲1 小島正継1

所属機関: 1静岡県立総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1008 - P.1009

文献購入ページに移動
 中耳コレステリン肉芽腫はしばしば遭遇する疾患であるが,頭蓋内に進展することは稀である。今回,頭蓋内進展例に対して経乳突洞ドレナージ手術を行った。その術中所見を中心に報告する。

症例

 患者:17歳,男性

 主訴:左耳後部痛

 既往歴:幼少時に数度の中耳炎。明らかな頭部外傷歴はなし。

 現病歴:主訴で近医脳外科を受診した際,CTから左錐体腫瘍を疑われて某センター脳外科を紹介された。同センター耳鼻科で中耳疾患を疑われ,当院を紹介された。

参考文献

1)Manasse P:Uber Granulationsgeschwuste mit Fremdkörperriesenzellen. Virchows Arch 136:245, 1894
2)Rinaldo A, et al:Cholesterol granuloma of the temporal bone:a pathologic designation or a clinical diagnosis? Acta Oto-Laryngologica 125:86-90, 2005
3)山本 裕・他:中耳コレステリン肉芽腫.JOHNS 21:305-310,2005
4)Morioka T, et al:Cholesterol granuloma in the middle cranial fossa:report of two cases. Neuroradiology 37:564-567, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?