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特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―手術手技とコツ
文献概要
Ⅰ はじめに
鼓膜チューブ留置術は滲出性中耳炎に対する最も信頼性のある治療法であり,また非常に侵襲も小さく行えるために,近年は病院ばかりでなく多くの開業医院でも行われている。このように本手術はすでに耳鼻咽喉科の日常診療のなかに定着しており,耳鼻咽喉科専門医には問題なく施行できることが求められている手技といえる。
本稿では,鼓膜チューブ留置術を専門医としてマスターしてもらうために,滲出性中耳炎の病態からその適応をまず解説し,次いでチューブの種類,留置術の手技,術後管理,合併症などを解説する。
鼓膜チューブ留置術は滲出性中耳炎に対する最も信頼性のある治療法であり,また非常に侵襲も小さく行えるために,近年は病院ばかりでなく多くの開業医院でも行われている。このように本手術はすでに耳鼻咽喉科の日常診療のなかに定着しており,耳鼻咽喉科専門医には問題なく施行できることが求められている手技といえる。
本稿では,鼓膜チューブ留置術を専門医としてマスターしてもらうために,滲出性中耳炎の病態からその適応をまず解説し,次いでチューブの種類,留置術の手技,術後管理,合併症などを解説する。
参考文献
1)高橋晴雄:小児滲出性中耳炎の年齢と治療方針.耳鼻臨床97:469-477,2004
2)藤田明彦・他:難治性滲出性中耳炎と中耳真珠腫.耳鼻臨床87:755-759,1994
3)Hasebe S, et al:Organic change of effusion in the mastoid in otitis media with effusion and its relation to attic retraction. Int J Pediatr Otorhinolaryngol 53:17-24, 2000
4)高橋晴雄・他:老年者の滲出性中耳炎.老化と疾患11:94-96,1998
5)高橋晴雄:滲出性中耳炎と耳管.耳鼻臨床 補22:1-21,1988
6)本庄 巖:滲出性中耳炎の正しい取り扱い,改訂第2版.金原書店,東京,1999
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