icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻2号

2006年02月発行

文献概要

原著

外転神経麻痺を呈した蝶形骨洞囊胞の1例

著者: 村下秀和1 伊東善哉1 佐藤裕理2

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター耳鼻咽喉科 2独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター眼科

ページ範囲:P.147 - P.150

文献購入ページに移動
I.はじめに

 蝶形骨洞囊胞は比較的稀な疾患で,種々の眼症状を呈することが知られている1。眼症状のうち最も多いのが視力障害であり,外転神経麻痺のみを認めるものは稀である。今回,視力障害を伴わない外転神経麻痺を呈した蝶形骨洞囊胞の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1)森山 寛・他:後部副鼻腔嚢腫.耳展24:465-480,1981
2)井口郁男・他:蝶形骨洞嚢胞.JOHNS 5:682-686,1989
3)Evans C, et al:Aetiology and treatment of front ethmoidal mucocele. J Laryngol Otol 95:361-375, 1981
4)山内盛雄・他:蝶形骨洞嚢胞.耳鼻臨床73:811-821,1980
5)栗田宣彦・他:外転神経麻痺のみを呈した蝶形骨洞嚢胞の1症例.日耳鼻98:1731-1732,1995
6)宮下浩一・他:外転神経麻痺を呈した蝶形骨洞嚢胞の1例.日鼻誌35:159,1996
7)安孫子譲・他:視力障害を伴わず単独脳神経症状を呈した後部副鼻腔嚢胞例の検討.日鼻誌35:159,1996
8)三澤 清・他:内直筋麻痺による複視を呈した蝶形骨洞炎の1例.耳喉頭頸73:309-312,2001
9)嶋根俊和・他:多彩な眼症状を呈した蝶形骨洞嚢胞の1例.耳展48:102-107,2005
10)吉川 衛・他:両側視力障害をきたした巨大な蝶形骨洞嚢胞.耳展42:614-618,1999
11)鈴木政美・他:視力障害を伴わず眼球運動障害を呈した蝶形骨洞嚢胞の1症例.耳喉頭頸70:187-190,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?