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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻2号

2006年02月発行

文献概要

原著

経鼻胃管チューブ挿入時に発症した頸部皮下気腫・縦隔気腫例

著者: 中尾芳雄1 岡崎英登1 渡部浩1 中川嘉隆2

所属機関: 1広島市立安佐市民病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 2湘南鎌倉総合病院救急総合診療科

ページ範囲:P.151 - P.154

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I.はじめに

 頭頸部癌の周術期や,放射線治療中の粘膜炎による経口摂取困難時に経鼻胃管チューブによる代替栄養は日常的に行われる方法である。今回われわれは,経鼻胃管チューブ挿入時に頸部皮下気腫と縦隔気腫をきたした症例を経験したので報告する。

参考文献

1)丸山道生:腸管アクセス(経鼻胃管,PEG,PTEG,など)および経腸栄養剤の汚染.臨床栄養102:529-536,2003
2)Patow CA, et al:Nasogastric tube perforation of the nasopharynx. Southern Med Journal 78:1362-1365, 1985
3)Stark P:Inadvertent nasogastric tube insertion into the tracheobronchial tree. Radiolory 142:239-240, 1982
4)小野田恵子・他:歯科治療中に発症した縦隔気腫の1例.耳喉頭頸74:293-297,2002
5)鈴木理文:頸部皮下気腫.JOHNS 4:1491-1493,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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