icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻4号

2006年04月発行

文献概要

原著

好酸球性中耳炎の2症例

著者: 阿美貴久1 湯川久美子1 中村珠理1 飯村陽一1 鈴木衞2

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院耳鼻咽喉科 2東京医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.313 - P.316

文献購入ページに移動
I.はじめに

 好酸球性中耳炎は,1995年松谷ら1)によって最初に提唱され,膠状の耳漏と耳漏中の多数の好酸球浸潤を特徴とする。多くは気管支喘息や副鼻腔炎を合併する難治性の中耳炎である。ステロイド以外には有効な治療がなく,発症機序も不明であることから近年注目を集めている。今回われわれは,経過の異なる2例の好酸球性中耳炎を経験したので報告する。

参考文献

1)松谷幸子・他:気管支喘息患者の難治性中耳炎―好酸球性中耳炎.耳喉頭頸67:712-713,1995
2)鈴木秀明・他:好酸球性中耳炎全国疫学調査.Otol Jpn 14:112-117,2004
3)矢沢代四郎:好酸球性中耳炎の長期経過.MB ENT 34:27-32,2004
4)飯野ゆき子:好酸球性中耳炎の病態と治療.耳喉頭頸76:155-160,2004
5)松谷幸子・他:好酸球性中耳炎の聴力の長期経過.Otol Jpn 11:442,2001
6)Tomioka S, et al:Intractable otitis media in cases with bronchial asthma. In Proceedings of the 2nd Extraordinary International Symposium on Recent Advances in Otits Media. Kugler Publications, Amsterdam/New York, 1993, pp183-186
7)松原 篤・他:好酸球性中耳炎に対するヘパリンの局所療法.Otol Jpn 10:359,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?