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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

文献概要

症候群事典 C

congenital rubella syndrome(CRS)(先天性風疹syndrome)

著者: 佐野光仁1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.77 - P.77

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定義・概念

 1941年にオーストラリアの眼科医Gregg1)が風疹の流行と先天性白内障の発生に注目したことに端を発し,胎内で風疹ウィルスに感染すると生じる先天性奇形症候群である。先天性風疹症候群は感染症新法では第4類の全数届出疾患となり,保健所に届け出なければならない。1965年の沖縄において400人の大流行以降,わが国ではワクチン接種が1977から女子中学生に対して行われるようになった。しかし,MMRワクチンによる無菌性髄膜炎の発生により一時ワクチン接種が中止になっていたが,1994年の予防接種法改正より1歳以降から中学生の男女に風疹単味ワクチンが定期接種されるようになった。

参考文献

1)Gregg NM:Trans Ophth Soc Aust 3:35-46, 1941
2)植田浩司:風疹,先天性風疹症候群.感染症の診断・治療ガイドライン,感染症の診断・治療研究会(編).医学書院,東京,1999,pp210-213

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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