icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 C

Crow-Fukase syndrome

著者: 橋本省1

所属機関: 1国立病院機構仙台医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.84 - P.84

文献概要

定義・概念

 多発性末梢性神経炎に免疫グロブリン異常や多彩な全身症状を伴う症例が1967年以降わが国で数多く報告され,わが国で最初に報告1)した深瀬の名と,このような症例を1956年に最初に報告2)したCrowの名を冠してCrow-Fukase syndromeと呼ばれるようになった。欧米では主要な症候であるpolyneuropathy,organomegaly,endocrinopathy,monoclonal gammopathy,skin changeの頭文字を取ってPOEMS症候群と呼ばれることが多い。しばしばmonoclonal gammopathyや形質細胞腫を認めることから,plasma cell dysplasiaの一亜型として位置付けられる。ただし,本症の本態が形質細胞の異常にあるか否かははっきりしていない。

参考文献

1)深瀬政市・他:多発神経炎および内分泌異常を惹起した孤立性骨髄腫.日本臨床26:2444-2456,1968
2)Crow RS:Peripheral neuritis in myelomatosis. Br Med J 2:802-804, 1956
3)Nakanishi T, et al:The Crow-Fukase syndrome:A study of 102 cases in Japan. Neurology 34:712-720, 1984

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら