文献詳細
文献概要
症候群事典 D
Down syndrome
著者: 酒井陽子1 池田勝久2
所属機関: 1東京労災病院耳鼻咽喉科 2順天堂大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.96 - P.96
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1866年,Down1)は人類学的な顔形の整理法で精神発達遅滞者の分類を行った。そのなかで蒙古人型についての詳しい検討がなされ,疾患群として識別がなされて蒙古症(mongolism)と報告した。その後,1958年に蒙古症に染色体過剰がみられることがLejeuneら2)により報告され,のちにこの過剰染色体が21番目の染色体であることが決定し,ダウン症候群あるいは21トリソミー症候群と呼ばれるようになった。
1866年,Down1)は人類学的な顔形の整理法で精神発達遅滞者の分類を行った。そのなかで蒙古人型についての詳しい検討がなされ,疾患群として識別がなされて蒙古症(mongolism)と報告した。その後,1958年に蒙古症に染色体過剰がみられることがLejeuneら2)により報告され,のちにこの過剰染色体が21番目の染色体であることが決定し,ダウン症候群あるいは21トリソミー症候群と呼ばれるようになった。
参考文献
1)Down JLH:Observations on ethnic classification of idiots. Rep Obs London Hosp 3:259-262, 1866
2)Lejeune J, et al:Etude des chromosomes somatiques de neuf enfants Mongolians. C R Acad Sci 248:1721-1722, 1959
3)飯野ゆき子:小児の難治性中耳炎―ダウン症における滲出性中耳炎と小児中耳真珠腫症.耳鼻と臨床48:295-298, 2002
4)牧野奈緒・他:舌扁桃肥大による睡眠時無呼吸のダウン症例―代償性舌扁桃肥大による手術例.耳鼻臨床97:131-134, 2004
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