耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 I,J

infectious mononucleosis-like syndrome（伝染性単核球症様syndrome）

著者： 佐藤斎¹ 髙橋姿¹

所属機関： ¹新潟大学医学部耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲：P.142 - P.142

文献概要

定義・概念

　伝染性単核球症（infectious mononucleosis）はEpstein-Barr virus（以下，EBV）によって発症する へん桃炎の特殊型である。一方，伝染性単核球症と同様な臨床像，検査所見がみられるにもかかわらずEBVの感染が証明されず，むしろほかの原因であることが証明あるいは強く疑われる場合に伝染性単核球症様症候群という^1）。

参考文献

1）赤真秀人：infectious mononucleosis-like syndrome（伝染性単核球症様症候群）．診断と治療86：624，1998

2）Siewert E, et al：Acute infectious mononucleosis-like syndrome due to infection with cytomegalovirus in immunocompetence. Med Klin 99：154-161, 2004

3）富田滋久・他：ヒトヘルペスウイルス6型の関与が示唆された伝染性単核球症様症候群の2例．感染症学雑誌76：455-459，2002

4）真柴晃一・他：コクサッキーB4ウイルスの感染によると考えられる伝染性単核球症様症候群の1例．日本内科学会雑誌82：150-151，1993