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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 L

Lermoyez syndrome

著者: 三澤清1 峯田周幸2

所属機関: 1聖隷三方原病院耳鼻咽喉科 2浜松医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.167 - P.167

文献概要

定義・概念

 1919年にフランスのLermoyezが,「聞こえをよくするめまい」,「耳自身が自分の聞こえをよくするために,自分を犠牲にして戦った」と表現した疾患群である。(1)よい聞こえ,(2)ゆっくり進行する難聴,(3)突然のめまい,(4)難聴の急な回復が特徴であるとされている1)。最近では,めまいと蝸牛症状の起こる順番にこだわらず,めまい発作を契機に聴力が急速に改善する症例をLermoyez syndromeと呼ぶことも多い2)

参考文献

1)池田元久・他:レルモワイエ症候群―自験例と症例報告のまとめ.耳鼻35:465-477,1989
2)雑賀孝昇:レルモワイエ症候群.耳鼻咽喉科診療プラクティス6.EBMに基づくめまいの診断と治療.文光堂,東京,2001,p111
3)関 聡・他:長期経過を追えたレルモワイエ症候群の1例.Equilibrium Res 62:580-584,2003
4)神崎 仁・他:レルモワイエ症候群の発現機序に関する一考察.耳喉48:615-621,1976
5)武田憲昭・他:両側および一側レモルワイエ症候群症例と発症機序に関する考察.日耳鼻99:277-285,1996
6)Schmidt PH, et al:Lermoyez's syndrome. A follow-up study in 12 patients. Acta Otolaryngol 107:467-473, 1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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