文献詳細
症候群事典 L
文献概要
定義・概念
Lesch-Nyhan syndromeはプリン・サルベージ回路の異常から起こる高尿酸血症とともに知能障害,運動機能遅延などの中枢神経症状を起こす症候群である。1964年,Lesch(アメリカの医学生)1)が8歳と5歳の兄弟で知能障害,アテトーゼ様の中枢性神経障害,自傷行為,脳性麻痺を主徴とし,高尿酸血症,高尿酸尿症を伴う伴性劣性遺伝性代謝疾患をみいだし,Nyhan1)とともに「中枢神経機能異常を伴う家族尿酸代謝異常症」として初めてこの疾患の存在を世に知らしめた。
Lesch-Nyhan syndromeはプリン・サルベージ回路の異常から起こる高尿酸血症とともに知能障害,運動機能遅延などの中枢神経症状を起こす症候群である。1964年,Lesch(アメリカの医学生)1)が8歳と5歳の兄弟で知能障害,アテトーゼ様の中枢性神経障害,自傷行為,脳性麻痺を主徴とし,高尿酸血症,高尿酸尿症を伴う伴性劣性遺伝性代謝疾患をみいだし,Nyhan1)とともに「中枢神経機能異常を伴う家族尿酸代謝異常症」として初めてこの疾患の存在を世に知らしめた。
参考文献
1)Lesch M, et al:A familiar disorder of uric acid metabolism and central nervous system function. Am J Med 36:561-570, 1964
2)藤森 新:Lesch-Nyhan症候群はHPRTの完全欠損症.Mebio 8:80-85,1991
3)岡田伸太郎:小児科学,伊藤克己・他(編).医学書院,東京,2002,pp337-340
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