icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 L

Lesch-Nyhan syndrome

著者: 中田誠一1 中島務1

所属機関: 1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.168 - P.168

文献概要

定義・概念

 Lesch-Nyhan syndromeはプリン・サルベージ回路の異常から起こる高尿酸血症とともに知能障害,運動機能遅延などの中枢神経症状を起こす症候群である。1964年,Lesch(アメリカの医学生)1)が8歳と5歳の兄弟で知能障害,アテトーゼ様の中枢性神経障害,自傷行為,脳性麻痺を主徴とし,高尿酸血症,高尿酸尿症を伴う伴性劣性遺伝性代謝疾患をみいだし,Nyhan1)とともに「中枢神経機能異常を伴う家族尿酸代謝異常症」として初めてこの疾患の存在を世に知らしめた。

参考文献

1)Lesch M, et al:A familiar disorder of uric acid metabolism and central nervous system function. Am J Med 36:561-570, 1964
2)藤森 新:Lesch-Nyhan症候群はHPRTの完全欠損症.Mebio 8:80-85,1991
3)岡田伸太郎:小児科学,伊藤克己・他(編).医学書院,東京,2002,pp337-340

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら