文献詳細
症候群事典 M
文献概要
定義・概念
1968年,MayとWhiteが遺伝性,進行性の難聴,ミオクローヌス,運動失調をきたした一家系を初めて報告し,彼らにちなんで名付けられた症候群である1)。当時病因については明らかでなかったが,その後,ミトコンドリア異常による進行性ミオクローヌスてんかんとしてmyoclonus epilepsy with ragged-red fibers(MERRF)という概念が確立され,本症候群との重複の可能性が指摘されるようになり,Vaamondeら2)により実証された。
ただし,彼らの報告後に,ミトコンドリア病の一型であることが明らかとなったためMay-White症候群の名称は用いられなくなっている。
1968年,MayとWhiteが遺伝性,進行性の難聴,ミオクローヌス,運動失調をきたした一家系を初めて報告し,彼らにちなんで名付けられた症候群である1)。当時病因については明らかでなかったが,その後,ミトコンドリア異常による進行性ミオクローヌスてんかんとしてmyoclonus epilepsy with ragged-red fibers(MERRF)という概念が確立され,本症候群との重複の可能性が指摘されるようになり,Vaamondeら2)により実証された。
ただし,彼らの報告後に,ミトコンドリア病の一型であることが明らかとなったためMay-White症候群の名称は用いられなくなっている。
参考文献
1)May DL, et al:Familial myoclonus, cerebellar ataxia, and deafness. Specific genetically-determined disease. Arch Neurol 19:331-338, 1968
2)Vaamonde J, et al:Abnormal muscle and skin mitochondria in family with myoclonus, ataxia, and deafness(May-White syndrome). J Neurol Neurosurg Psychiatry 55:128-132, 1992
3)石井亜紀子・他:May-White症候群.日本臨床別冊領域別症候群36:198-202,2001
掲載誌情報