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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科78巻5号

2006年04月発行

症候群事典 M

May-White syndrome

著者: 渡邉暢浩1 村上信五1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.175 - P.176

文献概要

定義・概念

 1968年,MayとWhiteが遺伝性,進行性の難聴,ミオクローヌス,運動失調をきたした一家系を初めて報告し,彼らにちなんで名付けられた症候群である1)。当時病因については明らかでなかったが,その後,ミトコンドリア異常による進行性ミオクローヌスてんかんとしてmyoclonus epilepsy with ragged-red fibers(MERRF)という概念が確立され,本症候群との重複の可能性が指摘されるようになり,Vaamondeら2)により実証された。

 ただし,彼らの報告後に,ミトコンドリア病の一型であることが明らかとなったためMay-White症候群の名称は用いられなくなっている。

参考文献

1)May DL, et al:Familial myoclonus, cerebellar ataxia, and deafness. Specific genetically-determined disease. Arch Neurol 19:331-338, 1968
2)Vaamonde J, et al:Abnormal muscle and skin mitochondria in family with myoclonus, ataxia, and deafness(May-White syndrome). J Neurol Neurosurg Psychiatry 55:128-132, 1992
3)石井亜紀子・他:May-White症候群.日本臨床別冊領域別症候群36:198-202,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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